議会報告

2023年6月議会

小・中学校における非常変災時の対応について

【今回の質疑の要約】

6月2日、台風2号にともなう大雨の影響をうけ、本市において学校授業を切り上げ、子どもたちが途中下校をしたと聞いております。

  私に寄せられたお声のなかには最も雨のきついタイミングで子どもが下校をしてきたというお声もあり、学校によって対応が異なったことから、枚方市の非常変災時の対応はどうなっているのかと不安を感じた保護者もいらっしゃったようです。

今回の件について教育委員会に質問させていただきました。

今回の大雨に対する対応については、教育委員会作成のマニュアル「台風の接近等による枚方市立幼稚園・小学校・中学校の臨時休園・臨時休業について」に基づき、各学校が地域の降雨および通学路の状況を踏まえ、給食の喫食も含め下校開始時間について、総合的に判断したものとのことでしたが、一方で、一部他市において、警報がでる可能性が高かった6月2日は、前日に休校の決定がされていたとの情報もありました。

大雨警報などの発令基準が変わったことで前日判断をすることによる授業日数の減少から、学びの機会損失につながるのではないかという心配もあるようですが、新型コロナ感染症拡大期にはオンライン授業などの対応をしてきたこともありますので、そういった対応も含め検証及びマニュアルの見直し等、検討をお願いしました。

こちらについては、

「現在運用しているマニュアルは、子どもの安全を第一に考えた上で、できる限り学校での学びを止めないように、ということを考え作成しました。しかしながら、災害時に児童生徒の安全確保を図るという観点から、今後、教育委員会や危機管理部などで構成する学校園安全対策検討委員会において、今回の対応について検証を行い、マニュアルの見直しも含めたより安全な対応について検討を進めてまいります。」

との答弁をいただきました。

また、多くの学校では、対応等を発信する手段の一つとして、学校ブログを活用しておりましたが、保護者や地域の方々が、この日学校ブログにアクセスすると、通常とは異なる見え方となっており、ちゃんと表示されないとのお声を多くいただきました。

こちらについては、ブログにアクセスできなくなる状態を回避するために簡易ページが表示される仕様になっているとのことで、それについては理解できますが、保護者の方々は普段みている表示と変わっていることで、学校ブログのサーバーが脆弱(ぜいじゃく)なのではないか、サーバーが落ちることで、子供たちへの対応について情報が得られなくなるのではないかと不安に思われたようです。

こちらの指摘させていただき、

「今後も、災害級の大雨等が予想されます。アクセスが集中して簡易ページに切り替わった場合でも、保護者や市民が必要な情報を得られるよう取り組んで参ります。併せて、保護者の混乱を最小限に抑えられるよう、アクセス集中が起こった際に、自動で簡易ページに切り替わることや、そうなった場合でも必要な情報を得られる旨を保護者に周知いたします。」

との答弁をいただきました。

私の子どもたちが通う小学校でも、児童を無事に避難させるために先生方が授業を行いながら下校時刻の決定作業や準備に尽力されておりました。

これから、台風のシーズンを迎えます。

非常時に混乱が生じないよう、対応方法については、日ごろから、より良い方法がないか検討を進めてただきたいこと、また、今回のような事例があったときは、各学校から現場の情報を吸い上げ、今後の災害対策に役立てていただきたいと要望いたしました。  

 

<質疑応答>

  門川質問)

今月6月2日、台風2号にともなう大雨の影響をうけ、本市において学校授業を切り上げ、子どもたちが途中下校をしたと聞いております。 学校によっては給食を食べてから帰ったところもあれば、午前中に下校をしたところもあるようです。 私に寄せられたお声のなかには最も雨のきついタイミングで子どもが下校をしてきたというお声もあり、学校によって対応が異なったことから、枚方市の非常変災時の対応はどうなっているのかと不安を感じた保護者もいらっしゃったようです。 これから台風や大雨が多い季節になってきますが非常変災時において、教育委員会は、学校にどのように対応をするよう指示をしているのか、うかがいます。

答弁)

教育委員会作成のマニュアル「台風の接近等による枚方市立幼稚園・小学校・中学校の臨時休園・臨時休業について」において、登園・登校後に暴風警報や洪水警報が発令された場合は、次のように指示しています。 ①小学校は地区ごとの集団下校を、中学校は複数生徒による下校をする。 ②雨量、通学路等の状況を勘案し、各学校園に待機する場合もある。 なお、枚方市に土砂災害警戒情報又は校区内に避難指示が発表・発令され、このマニュアルとは異なる対応を行う場合には、学校から各家庭へお知らせするよう指示しています。 今回の大雨に対する対応については、こうしたマニュアルに基づき、各学校が地域の降雨および通学路の状況を踏まえ、給食の喫食も含め下校開始時間について、総合的に判断したものです。

門川質問)

大雨災害時に、統一した対応を指示されていると理解しました。 地域によって地盤や通学路等の状況がちがうことから、地域の状況に応じて学校が判断するとのことですが、同じ学校内でも、学校から家庭に連絡を入れるなど対応をした結果、家庭の都合で帰宅せず学校に残る生徒もおり、また、集団下校をしたと学校側から連絡をうけていたものの、残る生徒の方に紛れてしまい、学校に残っていた生徒がいたなど、学校内での混乱もあったと聞いています。 また、一部他市において、警報がでる可能性が高かった6月2日は、前日に休校の決定がされていたとの情報もありました。 そこで、今回の事を受けて今後どのように対応しようとしているのか、教育委員会のお考えをお聞かせください。

答弁)

現在運用しているマニュアルは、子どもの安全を第一に考えた上で、できる限り学校での学びを止めないように、ということを考え作成しました。しかしながら、災害時に児童生徒の安全確保を図るという観点から、今後、教育委員会や危機管理部などで構成する学校園安全対策検討委員会において、今回の対応について検証を行い、マニュアルの見直しも含めたより安全な対応について検討を進めてまいります。

門川質問)

聞くところによると、大雨警報などの発令基準が変わったことで前日判断をすることによる授業日数の減少から、学びの機会損失につながるのではないかという心配もあるようですが、新型コロナ感染症拡大期にはオンライン授業などの対応をしてきたこともあります。そういった対応も含め検証及びマニュアルの見直し等、検討をお願いします。 また、多くの学校では、対応等を発信する手段の一つとして、学校ブログを活用しておりました。 しかし、保護者や地域の方々が、この日学校ブログにアクセスすると、通常とは異なる見え方となっており、ちゃんと表示されないとのお声を多くいただきました。 おそらくアクセスが集中したことが原因とは思いますが、学校が発信している情報を保護者が確認出来ないような状態だったのでしょうか。 通常と異なる見え方になった原因についてうかがいます。

答弁)

委託契約業者に確認したところ、本市で活用しているブログについては、10秒ごとのアクセス数を計測しているとのことです。今回の事象では、警報が発表された際、短時間のうちに、通常のアクセス数の約10倍のアクセス数が検知されたため、ブログにアクセスできなくなる状態を回避するために、一時的に簡易ページに自動で切り替わったとのことです。なお、簡易ページに切り替わっていてもブログの記事は更新されており、いずれかのボタンをクリックすることで、更新した記事が表示されます。

門川質問)

ブログにアクセスできなくなる状態を回避するために簡易ページが表示される仕様になっているとのことです。 それについては理解できますが、保護者の方々は普段みている表示と変わっていることで、学校ブログのサーバーが脆弱(ぜいじゃく)なのではないか、サーバーが落ちることで、子供たちへの対応について情報が得られなくなるのではないかと不安に思われたようです。 このことについて、教育委員会は、どのような対応を考えているのか、うかがいます。

答弁)

議員ご指摘のとおり、今後も、災害級の大雨等が予想されます。アクセスが集中して簡易ページに切り替わった場合でも、保護者や市民が必要な情報を得られるよう取り組んで参ります。併せて、保護者の混乱を最小限に抑えられるよう、アクセス集中が起こった際に、自動で簡易ページに切り替わることや、そうなった場合でも必要な情報を得られる旨を保護者に周知いたします。

要望))

非常時に混乱が生じないよう、対応方法については、日ごろから、より良い方法がないか検討を進めてただきたいと思います。 また、今回のような、事例があったときは各学校から現場の情報を吸い上げ、今後の災害対策に役立てていただきたいと要望いたします。

 

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