議会報告

2023年6月議会

地域包括ケアシステムについて

枚方市では「高齢者が生きがいを持ち、自分らしく暮らすことのできるまちづくり」を基本理念に掲げ、「枚方高齢者保健福祉計画21」を策定しております。

そこにある「元気づくり・地域づくりプロジェクト」について、地元の中宮校区では当初から積極的に取り組んでいただいており、「ひらかた元気くらわんか体操」や「グラウンドゴルフ」を定期開催することにより高齢者の健康維持増進を図っています。

高齢になっても住み慣れた地域で暮らせるために各自が健康維持に努めても、体調不良時には医療関係者のサポートが不可欠であり、厚労省が推進する「地域包括ケアシステム」が整備されることが期待されることから、前任期の3月に、「地域包括ケアシステムの構築についての要望書」を中宮校区コミュニティ協議会と伏見枚方市長へ提出しました。

枚方市民が住み慣れた地域で自分らしく最後まで暮らせるように、地域包括ケアシステムの構築を進めていけるよう、現在の枚方市の取組状況と、地域包括支援センターの役割や地域との連携、強化等についてどのようなことがなされているのかなどについて質問しました。

枚方市は、「地域包括ケアシステム」の構築および充実を図るために、これまで、関係団体等と連携や自助・互助・共助・公助を組み合わせた地域全体のケア体制の整備を進めてこられたとのことで、医療関係団体などが参画する「健康医療都市ひらかたコンソーシアム」のほか、医療や介護、福祉の関係団体、地域関係者などが参画する「地域ケア推進会議」や「枚方市地域ケア推進実務者連絡協議会」などを通じ、様々な関係団体とともに、医療や介護、生活支援や介護予防の一体的推進に取り組んできたとのことです。

地域の皆様は、地域包括ケアシステムの中の「介護予防」の部分を担った活動を普段から行っていただいており、まさに地域包括ケアシステムの一部になる訳ですが、地域包括ケアシステムを構築する各エリアでの、例えば課題の共有などを行うとして、どういった状態であれば、その連携がとれているといえるのか、情報発信ということでいうと、まだもうすこし出来ることがあるのではないかと思い、そういう目線での本市における各地域の包括ケアシステムについてや今後の展望について、積極的な情報発信を要望いたしました。

<質疑応答>

門川質問)

ひらかた高齢者健康福祉計画21(第8期)には、「団塊の世代」がすべて75歳以上となる2025年を目途に「地域包括ケアシステム」の実現を目指し、本人の希望に応じて、住み慣れた地域にできるだけ長く住み続けることができるよう、医療機関・介護サービス事業者や地域の支援機関の連携強化に努めるとあります。

2025年といえば、大阪関西万博の年でもあり、そのテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。

地域包括ケアシステムの構築もいわば、いのち輝く未来社会のデザインのひとつといえるのではないかと思いますが、「ひらかた万博」と称し、万博の機運向上を目指している本市において、うまく関連づけることで、地域の体制について、理解度が増すなど相乗効果をえることはできないでしょうか。

そこで、本市における地域包括ケアシステムの現状及び地域包括ケアシステムを推進するにあたり、どのような取組みを行っているのかうかがいます。

答弁)

「地域包括ケアシステム」は、重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けることができるよう、「自助」、「互助」、「共助」、「公助」の取り組みのもと、「住まい」、「医療」、「介護」、「予防」、「生活支援」が、一体的に提供される体制のことですが、本市におきましては、医療関係団体などが参画する「健康医療都市ひらかたコンソーシアム」のほか、医療や介護、福祉の関係団体、地域関係者などが参画する「地域ケア推進会議」や「枚方市地域ケア推進実務者連絡協議会」などを通じ、様々な関係団体とともに、医療や介護、生活支援や介護予防の一体的推進に取り組んできたところでございます。

今後におきましても、こうした連携を推進するとともに、「自助」や「互助」、「共助」、「公助」を組み合わせた「地域のケア体制」の整備を推進してまいります。

門川質問)

「地域包括ケアシステム」の構築および充実を図るために、これまで、関係団体等と連携や自助・互助・共助・公助を組み合わせた地域全体のケア体制の整備を進めてこられたとのことです。

私は昨年、地域から『枚方の誰もが住み慣れた地域で自分らしく最後まで暮らせる地域包括支援システムの構築に関する要望書』が市長に提出される場に同席しました。

その際、「地域包括ケアシステムは全国的にもあまり進展していないように思うが、本市においては、しっかりと構築を進めてほしい」と要望をうけたと記憶しています。

地域の皆様は、地域包括ケアシステムの中の「介護予防」の部分を担った活動を普段から行っていただいており、まさに地域包括ケアシステムの一部になる訳ですが、地域包括ケアシステムを構築する各エリアでの、例えば課題の共有などを行うとして、どういった状態であれば、その連携がとれているといえるのか、地域の方たちも分からないのではないかと思います。

そこで、その中心的な役割をしている地域包括支援センターの役割や地域との連携、強化等についてどのようなことがなされているのかうかがいます。

答弁)

地域包括支援センターは、市内13の日常生活圏域にそれぞれ設置し、地域住民の悩みやニーズに適切なアドバイスや解決策を提供するとともに、介護サービス等が必要な方に対しては必要なサービスにつなげるなど、生活全般における支援の提供を一元的に担う中核的な役割を担っています。地域との連携としましては、これまで、「健康」や「介護予防」の啓発活動及びイベントを実施するとともに、それらの活動が、地域自らが主体となって継続できる活動として根付くようサポートしています。また、各地域で既に実施されている「いきいきサロン」や「老人クラブ」などにも積極的にアウトリーチを行い、専門職の立場から支援することで、地域活動のさらなる活性化を図ってまいりました。引き続き、地域との連携を図りながら、高齢化の進展等に伴って増加するニーズに対応できるよう、地域包括ケアシステムの基盤強化に取り組んでまいります。

門川質問)

各地域包括支援センターはその役割として、地域との連携を積極的に行っているとのことですが、情報の発信ということでいいますと、まだもうすこし出来ることがあるのではないかと思います。

令和5年度は、ひらかた高齢者健康福祉計画21(第8期)の計画の最終年度であり、来年度からは第9期の計画がスタートしますが、計画(案)においては、地域包括ケアシステムの重要性を積極的に発信するなどを今後のビジョンとして取り入れてもらいたいと思うのですが、市として地域包括ケアシステムの内容を市民に理解してもらうため、広報活動を進める必要性についてはどのように考えているのかうかがいます。

答弁)

地域包括ケアシステムは、個人の介護予防などの取り組みや地域の支え合い、また、市の健康福祉の制度など、地域で暮らし続けられるための多岐に渡る取り組みとなります。現在、高齢者に関する制度や市が実施するイベントなどについては、広報ひらかたや高齢者施策等の専用ホームページ「高齢者しっとこサイト」において、周知を行っているところですが、個人の介護予防や地域の支え合いなどの必要性とあわせ、地域包括ケアシステムの目指す姿を市民にわかりやすく伝えるため、さまざま情報発信に取り組んでいく考えです。

門川要望)

地域包括ケアシステムという単語が独り歩きし、2025年に向けてなにかが連携して動き出すのかと思ってしまいますが、そういうことではなく、現在もすでに各地域で機能している仕組みそのものが地域包括ケアシステムなんだということと思います。

しかしながら、そのシステム強化を進めると言われても、それがつまりなんなのか、ちょっとよくわかりません。

住み慣れた地域にできるだけ長く住み続けることができるよう、医療機関・介護サービス事業者や地域の支援機関の連携強化に努めるとのことですので、それぞれの地域で状況は違うとは思いますが住民の皆さんはそれぞれお住いの地域について強い興味を持っていらっしゃると思います。

各地域の取り組みについて、情報に触れることや、また、介護予防などの取り組みについても、体が元気なうちから知り、参加することができれば、地域行事への参加者拡大などにもつながり、地域愛にもつながります。

広報ひらかたなどを活用した地域包括ケアシステムや地域資源についての情報発信や、また地域包括ケアの全体像を理解してもらい、今後それぞれがどのように強化されていくのかを知ってもらうことで住民満足度の向上にもつながると思います。

そういう目線での本市における各地域の包括ケアシステムについてや今後の展望について、積極的な情報発信を要望いたします。

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