議会報告

2023年6月議会

④・⑤街区におけるまちづくりについて

枚方市駅前再開発の、④・⑤街区におけるまちづくりについての質問です。

昨年9月の定例月議会で提出された位置条例の改正議案は、議会の3分の2の賛成が必要であったところ、賛成18名、反対12名という結果から否決されました。

既に、枚方市総合文化芸術センターの供用がされ、大阪府北河内府民センターが移転することが決まっている③街区においては、来年度のまちびらきが予定されており、そうした連鎖型のまちづくりを進める中、④⑤街区のまちづくりについて、どういう風に進むのかが不透明な状態が続くことは、昨年実施したサウンディング型市場調査においての意見でもあるように、民間投資の機会を逸し市の発展にとってマイナス要素となっています。

枚方市としては、シンポジウムの開催などで市民理解向上の取り組みを進めているとのことですが、市役所の位置が決まらないままでは具体的な土地利用を決めていくなど、④⑤街区のまちづくりを先に進めるためには、やはり庁舎の位置を決めなくては進まないと考えます。

市の答弁では、シンポジウムの開催や、市長が参加する市民説明会を市内9か所で開催していき、市民理解増進に務めていくことや、市長からも、市民や議会からの意見を伺いながら、改めて「市役所の位置に関する条例の一部改正」を再提出し、庁舎の位置を固め、再整備の実現に向けて取り組んでいくとの答弁がありました。

私からは、早期のまちづくりの実現に向けて、市として、とにかく必死に取り組んでいただく必要があり、枚方市駅周辺のまちづくりを、他市に遅れることなくスピード感をもって進めていただきたいと要望しました。

質疑応答

門川質問)

これまで、庁舎位置の比較においては、「まちの賑わい」や「市全体への波及効果」、「防災力強化」などのほか、国の制度活用による十億円単位の市負担額軽減など、財政面での優位性から市として⑤街区庁舎案を示してこられました。

これらの庁舎位置の比較や「④⑤街区でめざすまちの姿」などの様々な市からの資料により、新庁舎の位置を含めた枚方市駅周辺再整備について、議会においても多くの時間を費やし、議論がされてきました。

昨年9月定例月議会では、位置条例の改正議案が提出され、「みどりの大空間」の創出や積極的な民間活力導入が期待できるという市の案について我が会派としても賛成の立場をとりました。

しかし、庁舎位置について条例改正をするにあたり議会の3分の2の賛成が必要であり、賛成18名、反対12名という結果から否決されました。

既に、市民会館大ホールなどの機能に代わりとして、枚方市総合文化芸術センターの供用がされ、大阪府北河内府民センターが移転することが決まっている③街区においては、来年度のまちびらきが予定されております。

そうした連鎖型のまちづくりを進める中、④⑤街区のまちづくりについて、どういう風に進むのかが不透明な状態が続くことは、昨年実施したサウンディング型市場調査においての意見でもあるように、民間投資の機会を逸し市の発展にとってマイナス要素となっています。

今後、庁舎位置についてどういう風に議論を進めるのか、④⑤街区のまちづくりについて市としてどのように取り組む考えか見解をうかがいます。

答弁)

議員ご指摘の通り、③街区の市街地再開発事業に引き続き、連鎖型まちづくりを止めることなく進めたいと考えております。そのためには、土地利用として大きな要素となる庁舎の位置など、本市の事業化に向けた方針を明確にする必要があります。

現在、昨年9月の定例月議会での「市役所の位置に関する条例の一部改正」の提案に際し、「市民への説明・周知不足」や「④街区の新たな道路の役割を整理する必要性」など、議会よりいただきました様々な意見について、対応や検討を行っているところです。

とりわけ、市民の皆様への理解を深めるために、これまでの取り組みに加え、5月にはシンポジウムを開催し、来月からは、市長が参加する市民説明会を市内9か所で開催いたします。

その説明会では、市駅から広がる「みどりの大空間」を活用した賑わい創出や枚方市全体への波及効果を図るなどの市がめざすまちづくりについて説明いたします。

これらの取り組みを行い、引き続き、市民や議会の意見を伺いながら、できるだけ早期にまちづくりを進めていく考えです。

門川質問)

シンポジウムの開催など市民理解向上の取り組みを進めているとのことですが、まちづくりがまさに始まるのだという具体的な段階に入っていかないと、民間事業者が参入を検討するのは難しいと思います。まずは、庁舎の位置について確定する必要があると思います。

また、市においても、庁舎の位置が確定し、その他の土地利用などの具体的な検討を進めないと、詳細の各管理者協議や事業費なども決まってこないのではないでしょうか。

早期のまちづくりの実現に向けて、市として、とにかく、必死に、取り組んでいただく必要があります。

また、再整備基本計画改訂に伴うパブリックコメントでは「⑤街区庁舎となると枚方市駅から遠くなる」との意見がありました。

実際に⑤街区への庁舎移転となった場合には、枚方市駅からは約200m遠くなり、駅からは約500mの位置になります。

他市から来られた方からは、枚方市の庁舎がたいへん古く驚いたとの声をいただくことがあります。一方、駅から近く便利だと言われることもあります。

もちろん、駅から近いに越したことはないですが、これまで、庁舎の位置が駅からどのくらいの距離までなら許容できるのかについては議論がなかったように思います。

そこで、他市の市役所本庁舎は駅からどの程度の距離なのか、参考に聞きたいと思います。

また、駅から遠くなることについては、何か対応などがあるのかうかがいます。

答弁)

他市における最寄りの鉄道駅から市役所までの距離は、地図案内システムの数値となりますが、北河内7市のうち、本市を除いた6市の平均で、およそ600mとなっています。

⑤街区への庁舎移転による枚方市駅からの距離は、現状約300mのところが約500mとなります。

これにより、約200m遠くなることで、市駅からの来庁にはご不便をおかけすることとなりますが、来年度オープン予定の③街区市民窓口では、ICT技術の活用等により主要な複数の手続きや相談ができる窓口の設置を検討しているところです。

さらに、市民のより身近な場所で手続き等ができるよう、支所などにおける地域拠点化についても拡充をしていきたいと考えております。これらの市の考えについても、市民説明会において、説明し、市民の理解を深めていきたいと考えております。

門川質問)

市民のお声に対し丁寧に対応していただき、ひとつひとつの不安解消に努めていただきたいと思います。

さて、1回目の質問時に、「議会からの意見などに対応や検討をして、できるだけ早期にまちづくりを進めていく」と答弁がありましたが、具体的な土地利用を決めていくなど、④⑤街区のまちづくりを先に進めるためには、やはり庁舎の位置を決めなくては進みません。

先の全員協議会の資料においても、市の案としては⑤街区に庁舎をもっていくことに変わりないように思いますが、それには、位置条例の改正を再提出する必要があります。

民間投資を呼び込む為にも早期にまちづくりを進めていくべきであると考えておりますが、市長の考えをうかがいます。

市長答弁)

枚方市駅周辺再整備は、本市の最重要施策であり、早期に実現したいと考えています。

昨年度に条例が可決いただけなかった後に、改めて庁舎の位置などについて検証をしましたが、やはり庁舎を⑤街区とすることにより、駅から広がる「みどりの大空間」の創出や平日・休日問わず集客できる民間活力の導入、それらによる市民などの多様な交流と地域経済の活性化を図ることが、枚方市の更なる発展に繋がるとの考えに至りました。

今後も、市民や議会からのご意見を伺いながら、改めて「市役所の位置に関する条例の一部改正」を再提出し、庁舎の位置を固め、再整備の実現に向けて取り組みます。

【意見・要望】

市長からは、改めて⑤街区への庁舎移転について 議会に再提出するとご答弁がありました。

平成25年に枚方市駅周辺再整備ビジョンが作成され、10年以上が経過しています。

繰り返しになりますが、枚方市総合文化芸術センター、③街区再整備とまちづくりが動いてきております。

私としても⑤街区への庁舎移転条例を早期に再提出していただき、まちづくりを進めていただきたいと考えています。

残りは蛇足かもしれませんが、枚方市駅周辺について、例えば休日などの人出自体はあるのですが、飲食店さんは空いている印象です。家族連れなども少ないかなぁと感じています。

枚方市駅は、京阪本線において、乗降客数が3番目に多く、路線バス利用者も1日当たり約4万人と府内有数の規模ですが、土日の賑わいなどでいいますと、まだいろいろやる余地はあるかなと思います。

来年には、③街区の複合施設のオープンが予定されています。多くの観光客が大阪に来る「大阪・関西万博」の前年にまちびらきができることは、非常に大きいことと思います。

一方で、門真市では、4月にららぽーとが開業し、この夏にはコストコがオープン予定であるなど、近隣市においても、まちづくりが動いております。

枚方市駅周辺のまちづくりを、他市に遅れることなくスピード感をもって進めていただきたいと要望いたします。

 

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