議会報告

2022年12月議会

~高齢者のICT利用促進事業について~

高齢者のICT利用促進事業については、枚方市議会令和3年定例月議会でも官民連携での支援を要望しておりました。

その後の取り組みについて今回一般質問で確認し、現在主流になりつつある「アプリ」の利用についても、安全なアプリの活用推進など力を入れていただき、シニア世代の生活が豊かになるような取り組みを進めていただきたいと要望しています。

 

【門川質問】

令和3年6月定例月議会の一般質問において、老人クラブ等の地域団体が自主的なスマホ教室を開く際、市と連携協定を結ぶ通信事業者から講師派遣を受けることもできるようにすることを考えている、とお聞きしました。その後の取り組み状況についてうかがいます。

 

【答弁】

高齢者のICT利用促進事業につきましては、スマホを保有しても使いこなすことが困難な方のために、連携事業者等の協力による「初心者向けスマホ体験教室」など、ソフト面での支援を充実させる取り組みを行っており、市が主催するスマホ教室だけでなく、老人クラブなど、地域が主催する教室への講師派遣についても連携事業者に協力をお願いしております。

令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、地域での開催実績は3回で参加者は66人のみでしたが、市主催のスマホ教室については、感染対策を講じて36回開催し、345人にご参加いただきました。また、今年度につきましても、第7波が落ち着いた9月以降に、各事業者の協力のもと、市内公共施設において、月4回程度スマホ教室を開催しております。

 

【門川質問】

昨年度から、高齢者へのソフト面での支援としてスマホ体験教室を始められ、本年度も継続されているとのことですが、参加された方の反応など、教室の手応えはいかがでしょうか。また、次年度以降につきましても、連携事業者等の協力を得た教室の開催は可能なのかうかがいます。

 

【答弁】

スマホ教室受講後の参加者アンケートでは、「役に立った」「参考になった」「わかりやすかった」など、肯定的なご感想を多くいただいております。一方で、「今後も受講を希望する」と回答される参加者も多いことから、継続的な支援の必要性があると認識しております。

市としましては、次年度以降もスマホ教室を継続して開催したいと考えており、連携事業者には、可能な限り長期間のご協力をお願いしているところでございます。また、今年度からは、連携事業者3社のほか、新たに市内事業者1社と、スマホ教室への講師派遣の合意書を締結し、教室の開催にご協力いただいております。

 

【門川質問】

私の周りでも、ご高齢者でスマホを利用されている方は随分と増えてきました。スマホを使いこなせる方が増えれば、市の最新情報を周知しやすくなりますし、地域活動の活性化に繋がる可能性もあります。公民連携の推進により、引き続き取り組みを継続していただきたいと思います。

また、今年度は、市内大学生と協力して、高齢者がスマホの楽しさを体験する企画も実施されたと聞いています。取り組みの概要や企画への参加状況等うかがいます。

 

【答弁】

今年度から、市内大学生のボランティアを募って「スマホバディ」と名付け、高齢者のICT利用を促進する取り組みを新たにスタートいたしました。「スマホバディ」は高齢者にスマホの使い方を教えるだけではなく、アプリなどを利用した体験型イベントの企画や参加を通して、高齢者にスマホの楽しさを伝えることを目的としたもので、現在、市内4大学32人の学生にご登録いただいており、これまでに2回の「バディ会議」を行っております。

11月20日には、第1弾のイベントとして、枚方宿周辺を舞台に「謎解きまちあるきゲーム」を開催し、高齢者21人と大学生17人の合計38人にご参加いただきました。内容としましては、市公式ラインを活用した謎解きやインスタグラム投稿、地図アプリを使っての街歩きを通じて、スマホを楽しく学んでいただいたほか、スマホは災害時の重要な防災グッズでもあることから、危機管理部の職員が避難所環境などをレクチャーする取り組みも実施いたしました。

今後も、「バディ会議」は定期的に開催し、学生達が話し合ったアイデアをもとに、一人でも多くの高齢者にスマホの楽しさや便利さを伝えられるよう、様々な取り組みを進めてまいりたいと考えております。

 

【要望】

大学生との新たな取り組みは、スマホならではの楽しみを高齢者にも体験してもらえる良い機会になっており、世代間の交流にも役立つと思います。

また、スマホアプリを上手く活用することができれば、お薬手帳や血圧管理アプリなどの医療系アプリを活用し、生活管理をすることができます。無料の語学学習アプリなどで、新しい趣味を始めることもできます。そして、eスポーツは、高齢者の介護予防に役立つという話も聞いています。アプリで知らない間に課金契約をしてしまうのではないかと、ダウンロードに不安を感じていらっしゃる、高齢者も多いと思います。今後は、安全なアプリの活用推進など力を入れていただき、シニア世代の生活が豊かになるような取り組みを進めていただきたいと要望いたします。

 

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