【門川質問】
枚方市駅周辺再整備の先行開発地域となる3街区では、商業施設や業務施設、ホテル、住宅などで構成される高層複合施設等が建設される計画となっており、2025年度の完成を予定しているとのことです。
その第3工区建築物6階には、子どもの育ち見守りセンターや保健センターなど様々な市の部署が配置されるとのことで、これまでから、市民が初めて訪れた際にもスムーズに相談室に案内されることや、エレベーターから各部署への動線について分かりやすく確保する必要があることなど、意見を述べさせていただきました。
そこで、現時点での検討内容について、伺います。
【答弁】
主に各種相談や乳幼児健診などを目的に様々な部署が配置される6階では、初めて訪れる方にも分かりやすく目的の部署へお越しいただくために、エレベーター前のホールから施設入り口にエントランスを設け広い空間を確保するとともに、案内サインによる誘導をはじめ、各部署の窓口までの明確な動線を意識し、移動距離を最短とすることや、窓口が視認できる工夫を検討しております。
さらに、各部署がソフト面においてもさらなる連携強化が図れることを前提に、諸室の配置や施設内の動線を検討しております。
【門川質問】
複合施設では、他の階には様々なお店が入ることで、にぎわいが予想されます。市のフロアの造り方についても、訪れる人たちに分かりやすく、利用しやすい設計を期待いたします。
また、駅直結となる3街区の施設については、市の魅力や施策を発信する場としても重要な施設となるのではないでしょうか。何かと忙しい子育て世帯に利用しやすい立地なので、そういった層にもアピールができると考えますが、5階、6階の各諸室において、子育て世帯が利用しやすい工夫などは検討されていないのでしょうか、お尋ねいたします。
【答弁】
子育て世帯にも多く御利用いただくことを意識しまして、各階での授乳室の設置をはじめ、5階では、新たな図書館としまして、子ども向け図書を配架するとともに、枚方市立生涯学習交流センターの交流ロビーや公民連携による屋上広場といった多彩な閲覧環境に加えまして、お話会ができるスペースを確保していく考えでございます。
また、6階には、乳幼児検診に訪れる親子などが安心して利用できる親子トイレの設置や、主要な廊下には、ベビーカーの往来を想定した幅員を確保していく予定としております。
利用者が安全で安心して相談や面談を受けられる環境を確保するために、相談室の防音性能や個人情報を扱う事務室の視認性などプライバシーに配慮するために必要な機能を確保していくとともに、将来的に新たな利用や需要の変化に伴う施設利用の見直しにも対応できるよう、民間提案を受けながら、事務室内にできる限り間仕切りを設けないことや、仕様を工夫するなど、可変性のある設計に取り組んでおります。
【門川意見・要望】
今回は、設計の検討途上における考え方についてお答えいただきましたが、市民も、より魅力が向上する駅前の姿がどのようになっていくのか心待ちにしていると思います。引き続き、議会の声を取り入れ、できる限り早期に検討案をお示しいただき、情報発信していただきますよう要望いたします。
また、3街区以降の計画についても、早期実現していく必要があります。
先般、ワークショップとアンケートの結果について、報告を受けました。ワークショップについては、募集段階から若い方が多く参画できるように尽力いただくとともに、報告書についても、まちの活性化が期待できる内容となっており、今後の検討に役立てていただきたいと思います。
一方で、アンケートについては、従来から書面とインターネットを使った手法で行われておりますが、回答数が35件と少なく、十分な量ではないと感じました。内容に応じて実施方法をさらに工夫する必要があると意見を述べさせていただきます。
総じて、今回の市民意見聴取の取組を踏まえ、3街区を含めた市駅周辺の在り方について、直接対話形式のものを重ねて行う必要があると感じました。アンケートで募集しましたという受け身の姿勢では、やはり参加してくださる市民の数も少なく、今回のような今までの経緯や世の中の変化等、様々な背景を理解した上での回答を求められるようなものは、参加するハードルも高いと感じます。より多くの意見を得られるよう、例えば地域で活動されている商工会議所との意見交換など、攻める形での意見聴取を行い、市駅周辺再整備について、3街区のまちづくりからどのように発展し、計画を進めていくのか、ビジョンを示しながら、継続的に取組をしていただきたいと要望しておきます。