議会報告

2021年12月議会

枚方市の学力向上に向けた取組についての質問と要望を行いました

【門川質問】  

 コロナ禍において前年度、行われなかった全国学力・学習状況調査が2年ぶりに実施されました。
 教育委員会として、今年度の全国学力・学習状況調査の結果について、どのように把握をされているのかを、うかがいます。

【答弁】

 今年度の全国学力・学習状況調査における正答率は、全国平均を上回る結果とはなりませんでしたが、設問別の平均正答率では、例えば小学校の国語における「目的や意図に応じて、資料を活用して自分の考えが伝わるように話す設問」のように、全国平均を上回る結果となったものもございました。課題としましては、正答率40%以下の児童・生徒の割合が前回の結果から増加していることであり、一人一人の児童・生徒に対するきめ細かな学習のより一層の充実が必要であると考えております。

【門川質問】

 結果から見えてきた枚方市の成果と課題について理解しました。全国学力・学習状況調査の公表された問題を見ますと、出題傾向が変化しているように感じました。出題傾向の変化は、学習指導要領で求められている資質・能力及び学力が、社会の変化をとらえ、多様化しているからであり、それを教育委員会や各学校に対して具体的なメッセージとしてしめしているものと思いますが、教育委員会として、そうしたメッセージから、求められる資質・能力及び学力をどのように受けとめて、各学校に伝えられているのかうかがいます。

【答弁】

 教育委員会では、今、求められている資質・能力及び学力につきましては、単なる知識だけではなく、様々な情報の中から必要な情報を整理し、自分の意見としてまとめ、他者と対話しながら、考えを磨き上げていく力などであると認識しています。こうした認識の下、多様な考えをもつ他者とコミュニケーションをとりながら、問題解決を図る「協働的な学び」をめざした授業を行えるよう、各学校に指導助言しております。併せて、各学校には、児童・生徒の実態を把握し、授業改善に活かすため、調査実施後、速やかに自校による採点を行い、課題を整理するとともに、全教員での問題分析等を行う取組を進めるよう、指示しております。

【門川質問】

 教育委員会が授業改善に向けて始動されていることは理解しました。
 教育で大切なことは、授業を含めたあらゆる教育活動をつうじて、一人一人の個性が活かされ、認められ、はげまされていくことであると考えます。また、公表されている全国学力・学習状況調査の質問紙調査の結果から、枚方市の子どもたちの自尊意識が低下していることが気になりました。教育委員会では、これからの時代を生きていく子どもたちに学校教育をとおして、自尊意識を高めるような取組をなにか考えておられるのかうかがいます。

【答弁】
 教育委員会としましては、自己肯定感や自己有用感を高めることのできる取組は、授業・行事・課外活動などにおいて推進することが重要であると捉え、学校とも共有しています。そのためには、児童・生徒がお互いの意見を尊重し、互いを認め合いながら、考えを深められるような授業づくりだけでなく、学校行事や学級活動などを通じて、自分の役割を果たし、自他のよさに気付けるような取組を意図的・計画的・組織的に進めていくことも大切であると考えます。
 さらに、全国学力・学習状況調査における自尊意識に係る回答結果や、学力と自尊意識の相関関係を保護者にエビデンスとして示すことで、家庭においても子どもたちの頑張りに気付き、積極的にほめる機会をつくっていただけるよう、促しているところです。

【門川意見・要望】

 コロナ禍前後で社会構造の変化が見られますが、全国学力・学習状況調査の結果を社会の実相を表しているものという結論で済まさず、学力調査では測れない非認知能力の育成など、目の前の子どもたちのためにいま何ができるかを考え、そのとき、そのときの時世にあわせた視点を教員のみなさんにも共有していただく必要があると考えます。
 教育委員会と教育現場との連携を強化し、ご答弁いただきました取組について、着実に進めていただくよう要望します。

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