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令和5年度 議会改革懇話会について

枚方市議会議員 門川ひろゆきです。

議会を取り巻く各種課題に取り組むため、議長の発案により『令和5年度議会改革懇話会』が設置され、私は所属する「大阪維新の会枚方市議会議員団」を代表して出席し、この1年間様々な課題について協議を重ねてきました。

議員の報酬削減について

私たち大阪維新の会枚方市議会議員団は公約として、議員報酬の20%削減を掲げております。

協議の中では我が会派の公約を理由とする報酬削減の提案について賛同する意見はなく、我が会派としては「賃金は伸びているものの、物価の上昇に追いついていない現下の社会経済情勢を踏まえ、今任期においても議員報酬削減について一定の措置を取るべき」との趣旨で、議員報酬を現行より削減することを改めて提案しました。
この提案については、

「最低賃金の引上げが行われ、また本市の税収も増加している状況にあり、議員報酬を削減する合理的な理由が見出せない」

という意見や、

「議員報酬の引下げが本当に議会改革になるのか今一度議論が必要である」

という意見、

「引き続き今後の社会経済情勢を注視すべきである」

との意見も出されました。

加えて、

「委員の共通認識となり得る具体的な削減割合が示されない中で議論を継続していくのは難しい」

とする意見もありました。
しかしながら、令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の被害が甚大であること、また、過去にも、災害が発生した際等に暫定措置として議員報酬の削減を行ってきた例があることを踏まえ、本市議会として報酬の削減をどのように取り扱うかについて、改めて協議が行われました。
ここでは

「一定削減するべき」

といった意見が出た一方で、

「報酬の削減については慎重に進めるべき」

といった意見、

「実際に報酬の削減を行った災害のときとは異なる状況である」

といった意見もあり、懇話会として一致した意見を見出すに至らず、議員の報酬削減に係る協議を進めることを確認するにとどまりました。

議員の住所(電話番号)などの公開内容について

本市議会では、他の多くの地方議会と同様、各議員の住所及び電話番号について、長年にわたり公開してきました。
そもそも市議会議員は、直接選挙によって選ばれた市民全体の代表者として、議会活動を通じて市民の意思を市政に反映する役割を担っています。よって、様々な状況に置かれながら、議員への相談を検討している市民等にとって、連絡先となる住所や電話番号が公開されていることは、一定の意義があることと言えます。
しかし一方で、個人情報である住所や電話番号が常時公開されていることに伴い、様々な懸念が発生している側面は否定できません。
実際に、ハラスメント、つきまといなどの被害の報告や、(協議会で提案した後に発生した事件ですが)先日はマイナンバーカードの不正利用による被害もおきており、どこまで個人情報を公開するのかは全国的に検討すべき段階に入っていると思われます。

【ニュース記事引用】↓

「偽造マイナカード」で知らぬ間に携帯の機種変更 225万円のロレックス購入される 「最後一息ついとる。コーヒー飲んでる、腹立つわ」と被害受けた市議|FNNプライムオンライン

こうした状況に加え、市民から各議員への連絡について、今日では SNS やホームページといった手段もあることから、例えば、住所については町名までの公開とし、電話番号については公開しない取扱いとすることなどを検討してはどうかという趣旨で提案しました。
懇話会における協議を進める中、令和5年9月 15 日付で、総務省から「多様な人材が参画し住民に開かれた地方議会の実現に向けた各議会における取組について」通知が出されました。

同通知においては、「各議会において、女性や若者、勤労者等がより議会に参画しやすくなるための環境整備や議会活動に対する住民の理解を深め、住民が議会に関心を持つようにするための取組を行う必要性」を指摘する第 33 次地方制度調査会の答申を踏まえ、「議会のウェブサイトにおいて議員の住所を公表する場合があるが、個人情報への配慮が必要との指摘もあることから、住所全体ではなく一部の公表とすることを選択できるようにすることや、公表する連絡先住所として自宅ではなく事務所や議会事務局等を選択できるようにすることなど」といった事項について、各議会において配慮すべきであることが示されています。
枚方市政治改革懇話会では、議員が置かれた公人という立場を踏まえ、

「電話番号は公開すべきである」

といった意見が出される一方、

「住所や電話番号の公開に伴い議員が被る不利益に着目し、これらの公開範囲を議員個人の判断に委ねるべきである」

といった意見が出され、協議の結果、

『議員の住所、電話番号などの公開内容について、全体ではなく一部の公表とすることを選択できる取扱いとする』ということで、概ね意見が一致しました
なお、一部の公表をどこまで行うかについては、各派代表者会議において協議いただきたいとの結論となりました。

4月19日に議員名簿が更新され、各議員の判断で住所も町名に変更しております。

【令和6年度 枚方市議会議員名簿】

https://www.city.hirakata.osaka.jp/cmsfiles/contents/0000000/172/giinmeibo.pdf

令和5年度 議会改革懇話会 報告書

その他、この1年間の協議内容は枚方市のホームページに掲載されております。

【令和5年度 議会改革懇話会 報告書】↓

https://www.city.hirakata.osaka.jp/cmsfiles/contents/0000000/316/konnwakai.pdf

これまでの枚方市の議会改革等の取組み

これまでの議会改革等の取り組みについては、枚方市ホームページにまとめてありますので、ご覧ください。

https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000000384.html

国会において本会議のタブレット使用は「品位」に欠けるとのことで、タブレット持ち込みは合意に至っていないとニュースにもなっておりましたが、枚方市議会においては、

▶議会のICT化を促進(令和4年3月)…タブレット端末の活用による、会議等でのペーパーレス化を推進。
▶オンラインによる委員会への出席を可能に(令和4年3月)…重大な感染症の蔓延防止措置の観点等から、参集が困難と判断される実情がある場合にオンラインによる出席を可能とする。

など、議会改革はかなり進んでおります。

<大阪維新の会枚方市議会議員 門川ひろゆき>

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