9月11日(月)
国の特別史跡に指定されている百済寺跡の再整備事業、築地塀復元工事の作業現場を見学しました。
あいにくの雨でしたが、創建当時(奈良時代)の在来工法について理解を深めることができました。



特別史跡百済寺跡再整備基本計画
特別史跡百済寺跡は、中宮西之町にあり、私も幼いころから慣れ親しんだ場所です。
特別史跡百済寺跡は、奈良時代後半に百済の王族の末裔、百済王氏一族が氏寺として建立したと考えられる寺院の跡です。円形に加工した精巧な礎石が多く残り、奈良時代創建当時の主要堂塔の土壇などが良好に遺存する数少ない遺跡であること、また百済王氏の歴史的背景とあいまって、古代日朝文化交流の史実をあらわす価値の高い史跡であるとして、昭和16年(1941)に国史跡に、昭和27年には特別史跡に指定されました。
枚方市ホームページより
大阪府内の特別史跡では、大坂城跡と百済寺跡の2つしか指定されてないとても大切な史跡です。
長年の経年劣化が顕著になってきたため、平成25年度に「特別史跡再整備基本計画」が策定され、平成27年度から再整備工事が着手されました。
令和元年度には堂塔院などの中心建物の基壇表現がほぼ完成し、令和4年度10月より築地塀の復元工事に着手しています。令和6年3月に完成予定とのことです。
歴史的にも貴重な文化遺産である百済寺跡の遺構を保護しながら、身近に親しんでいただけるような場所となるよう、今後も取り組みを進めていきたいと思います。
