枚方市議会議員　門川ひろゆきです。

5月31日(金)は、総務委員協議会が開催され、議会会派室で傍聴。

今回の案件は下記のとおりです。

総務委員協議会　案件名

（１）新庁舎整備基本計画の策定等に向けた取り組みについて
（２）幼児療育園跡地の活用について
（３）市立枚方宿鍵屋資料館の指定管理について

（１）新庁舎整備基本計画の策定等に向けた取り組みについて

新庁舎の位置が確定しない中、庁舎位置確定に先んじて、新庁舎の機能等を効率的に検討していくための市民アンケートやワークショップ、有識者への意見聴取、現庁舎の執務環境調査、並びに、求められる機能等の検討に係るスケジュールのほか、基本計画で示す主な項目などが報告されました。

→「(仮称)枚方市新庁舎整備基本計画」は、基本構想などの内容を踏まえ、新庁舎の導入機能や規模などの基本的な条件を整理し、今後、基本設計・実施設計を行うにあたって、より詳細な検討を行う際の整備方針として策定するもの。

• 現庁舎の主な課題

◍防災拠点として必要な機能や耐震性能の不足
◍施設の狭隘化によるプライバシー等への配慮や待合いスペースの確保、駐車場の不足
◍施設の老朽化や庁舎機能の分散化に伴う行政サービスや業務効率への影響
◍庁舎内の廊下や階段などバリアフリー対応の不足 等

• 新庁舎の主な方向性

◍高い耐震性の確保など防災拠点機能の強化
◍ＩＣＴの活用やワンストップ化などの利便性や安全性に配慮した窓口機能の向上
◍市民ニーズに対応した施設規模等の最適化や庁舎機能の集約化
◍高齢者や障害者等の利用者にやさしいユニバーサルデザインの推進
◍ＺＥＢ等の実現など地球温暖化対策の推進
◍付帯施設導入による市民交流等の促進 等

導入する機能、 集約部署の考え、庁舎規模、フロア構成のイメージ、配置計画（敷地内の建物配置）、事業手法（ＤＢＯ、ＰＦＩ手法等）、概算事業費、整備スケジュール など

※配置計画及び事業手法等の検討は、庁舎位置確定後とのこと。

③街区の取り組みについて

③街区について、ステーションヒル枚方（3街区第3工区の複合施設）の5階と6階に設ける「市駅前行政サービスフロア」について、令和６年９月 17 日から供用開始予定との報告がありました。

5階と6階のイメージパースが公開されております。

【5階平面図】

【5階交流ロビー】

【5階　受付】

【5階　市駅前図書館】

【6階　平面図】

【6階　ウィル交流スペース】

【6階　乳幼児健診スペース】

④⑤街区の土地利用の調査設計等について

過年度の成果内容を基に、議会等の意見を踏まえて、都市計画素案の作成や環境影響評価の手続き等、これまでからの継続した取り組みを進める。道路等を含めた土地区画整理事業の検討をはじめ、換地などに関する地権者説明、交通協議などの関係機関協議の資料作成を行うとともに、みどりの大空間や民間活力導入エリアの活用の検討等に取り組むとのこと。

事業費・財源及びコスト（令和６年度当初予算）

所感

「（１）新庁舎整備基本計画の策定等に向けた取り組みについて」で示されたのは、新庁舎の位置が決まらない中でも、新庁舎の機能等を効率的に検討していくための議論を進め、基本計画策定に着手していくということ。

先の1月に長崎県長崎市の新庁舎視察（先進都市研修）では、位置条例可決後も、基本設計の策定に関し、市民の意見を広く取り入れるための取り組みを行い、市議会での議論を経て細部を設計したとのことでしたが、それでも完成後に新たにわかる課題などもあると聞きました。

今後ますます進む少子高齢化で、2040年ごろには行政で働く人員不足も懸念されており、役所のDX化も進めていかないと業務が回らなくなるともいわれていますので、様々な可能性を考え、多くの方々の意見を集約し計画を練りあげるべきと考えます。

一方で、配置計画及び事業手法等の検討は、庁舎位置確定後に実施とのことなので、庁舎の位置が確定しない限りは計画自体は進まないということ。

市議会としては庁舎位置について、ある一定期限を決めて結論を出さなければならないと思います。

私が枚方市議会議員として活動させていただいた当初から、庁舎移転についての議論が続いております。

最近は、庁舎の老朽化による新築のほか、合併により複数庁舎に分散している役所・役場機能の統合など、全国で庁舎建替えの時期を迎えており、他市から学ぶことも多いのではとも思いますので、他市の事例なども引き続き学びながら、他市の議員とも意見交換を行うなどして、市議会議員としてこの課題に取り組んでいきたいと思います。

【大阪維新の会枚方市議会議員　門川ひろゆき】