【門川質問】
総合型放課後事業について、11月の教育子育て委員協議会で事業全体のイメージと基本的な考え方、また、令和5年度から全校での総合型放課後事業の実施がしめされました。
今回の委員協議会では事業費は明らかにされておりませんが、コロナ禍による経済状況や市の財政状況を考えたうえで、財源の目途は立っているのかうかがいます。
【答弁】
「事業費」については、現在、「総合型放課後事業実施プラン」(案)の作成を進める中で、精査しているところです。事業の実施にあたっては、民間委託の推進や国庫補助金の活用を積極的に行うとともに、事業を総合的かつ一体的に行うことで、効果的な運営を図っていきたいと考えています。
【門川質問】
財源確保に向けて色々と検討していただいていることは理解しました。
将来を担う子どもたちへの投資として、枚方市の全小学生を対象に居場所を提供するものであることを鑑みれば多くの方が認める経費であると思いますが、令和5年度からの実施に向け、適宜、進捗を報告していただきたいと思います。
放課後事業については、現在、留守家庭児童会室を利用されている保護者の方から、本市が土曜日は年間10回程度の臨時開室のみの実施となっていることについて、近隣他市と比べ、本市は実施が少なく、お子さんの預け先に困るといった相談を受けることがあります。
総合型放課後事業実施プランの策定に向けた「総合型放課後事業の趣旨」の中に「子育て環境の充実」として、土曜日や三季休業期を含む居場所ニーズへの対応を図るとありますが、土曜日の居場所とはどういった形で実施されるのか、うかがいます。
【答弁】
総合型放課後事業では、「放課後子ども教室」を平日、土曜日、三季休業期に実施することで、土曜日や三季休業期を含む居場所の確保を図ることとしております。これにより、就学後における保護者の継続的な保育ニーズにも対応することができ、子育て環境の充実につながるものと考えています。
【門川質問・意見】
毎週土曜日に居場所ができるといったことについては、一歩前進であると評価しますが、土曜日にフルタイムで仕事している保護者にとっては、開室時間も気になるところです。コロナ禍の影響もあり経済状況が大変厳しいご家庭もある中で、保護者が安心して働ける環境整備に努めていただきますよう、例えば、数か所でも土曜日に長時間対応できる場所の提供についても検討をお願いします。
次に、「総合型放課後事業」における基本的な考え方の「民間活力を活用した取り組みの推進」について、「放課後事業を実施する際の人材確保については、労働人口の減少や全国的な保育需要の高まりなどから本市においても大きな課題となっている」とあり、「実施に向けては民間活力を活用した運営委託の推進や、職員の業務改善、ICT活用等を総合的にかん案した上で実施する」としめされています。人材を確保するために、民間活力を活用して運営委託していくという方針は一定理解しますが、直営で実施するところにおいては、現在も職員不足となっており、運営を担う職員の確保や離職防止についても取り組む必要があると思います。その中で、ICTを活用した児童の入退室管理は、児童の居場所が確認できるなど安全対策が図れるとともに、職員の負担軽減を図るための業務改善としても大きな効果が期待できると思いますがどのようにお考えかお聞きします。
【答弁】
議員お示しのICTの活用については、児童の安心・安全を確認するだけでなく、職員の業務改善にも効果的であると考えており、今後、費用対効果も含め、活用方策について検討してまいります。
【門川意見・要望】
これまでも、さまざまな事業でのICT活用推進について要望してきましたが、総合型放課後事業においても、児童の安全対策や業務改善のため、ぜひ、前向きにICT活用を検討してもらいたいと思います。
また、事業を円滑に進めるにあたっては、課題に直面している現場の意見が最も重要であり、現場からの聞き取りをお願いしたいと思います。そうしたことを丁寧に行い、課題を整理することにより、児童に寄り添った事業となると思いますので、ぜひ、その取り組みをしっかり進めていただくよう要望いたします。