ひらかたポイントについては、枚方市議会議員として初めて一般質問に登壇した際から取り上げてきた項目です。
令和元年時にはポイントカードのみでしたが、現在はアプリ化され、また、当初は市民活動や地域経済の活性化などを目的として事業を開始しましたが、令和3年度からは、市民の健康増進を後押しすることを事業の主たる目的に据え、健康分野に特化したポイント付与の拡充や健康ウォーキングアプリのポイント付与の充実などにより、累計利用者数も約6万人を超えてきています。(令和4年9月末現在)
今後の利便性向上について「アスマイル」との連携などについて、一般質問で意見を述べました。
【門川質問】
ひらかたポイント事業については、11月の市民福祉委員協議会において、今年度自治体マイナポイント事業と連携し、民間キャッシュレスサービスポイントに交換できるように進めるなど、利便性向上のための取り組みをしていると聞いております。こうした取り組みでひらかたポイントの魅力を高めることは必要です。そこで、あらためて確認させていただきたいのですが、アプリ型システムへの転換など、これまでの取り組みの経過、また、事業の目的についてうかがいます。
【答弁】
ひらかたポイント事業は、市民活動や地域経済の活性化などを目的として平成31年1月にICカード方式で事業を開始しました。令和3年度からは、市民の健康増進を後押しすることを事業の主たる目的に据え、健康分野に特化したポイント付与の拡充や健康ウォーキングアプリのポイント付与の充実などに取り組んでまいりました。
また、QRコードを用いたアプリ方式を導入することで、ポイントの貯めやすさや使いやすさ、管理のしやすさなど利便性の向上にも取り組んできたところです。
【門川質問】
QRコードを用いたアプリ化方式を導入するなど、利便性を向上させ多くの市民に利用してもらえるよう取り組みを進めているとのことです。
こうしたポイント制度は目的の違いはあるものの、様々な自治体で取り組みが実施されています。ひらかたポイント事業は、本市独自の取り組みとして実施されておりますが、他のポイント事業も参考にしながら今後の取り組みについて方向性を見極めることも重要と考えます。大阪府では「アスマイル」という健康サポートアプリが提供されていると聞きました。一部の自治体ではこの「アスマイル」と連携した取り組みを実施されているようですが、どういった連携が可能なのか、また、アスマイルについてどのようなアプリなのかうかがいます。
【答弁】
大阪府は、令和元年10月に、18歳以上の府民の健康をサポートする健康アプリとして「おおさか健活マイレージ アスマイル」を開始されました。このアプリでは、歩数や血圧などのデータ記録、健康診断の受診や健康イベントへの参加などによりポイントを受け取ることができ、一定のポイントが貯まると抽選に参加でき当選すると、クーポンや電子マネーと交換ができるものとなっています。
大阪府内の自治体では、守口市や交野市、豊中市などを含めた8市町で「アスマイル」と連携した取り組み実施しておられ、守口市と交野市では、40歳以上の国民健康保険加入者が特定健診を受診した際に、大阪府が付与するポイントに市独自でポイントを上乗せし、電子マネー等と交換するなどの取り組みを、また、豊中市では、18歳以上の市内在住者を対象に、ウォーキングポイントを府のポイントに市独自で上乗せするといった取り組み等を実施しておられます。
【門川質問】
府内の一部の市では大阪府実施のアスマイルと連携し、市独自の上乗せポイントなどを実施し健康増進を推進しているところもあるとのことですが、このアスマイルとの連携について、本市はどのように考えているのか見解をうかがいます。
【答弁】
本市の「ひらかたポイント」は、「アスマイル」よりも先行して平成31年1月から事業を実施しており、幅広い取り組みを展開しております。
「ひらかたポイント」は、市内在住者だけでなく、在学者、在勤者も対象としており、健康増進活動を中心に幅広い事業を対象にポイントを付与し、協力店や企業からも広くポイントが発行できる仕組みとなっております。また、ポイントの利用についても協力店での利用のほか、京阪バスポイントへの交換、子ども食堂への寄附など、ポイントの付与および利用の両面において、広がりのある制度であると考えています。
今後におきましても、こうした「ひらかたポイントの強み」を活かした取り組みを行うとともに、「アスマイル」もあわせてうまくご活用をいただければと考えております。
【門川質問】
大阪府の「アスマイル」は2022年3月時点で登録者数が約27万人とのことで、テレビCMの影響もあり、多くの府民が利用しているアプリとのことです。また、その他、健康予測AIが搭載され糖尿病の発症確率を高い精度で予測できるなど、アップデートも進められているようです。こちらのアプリの口コミを検索いたしますと、茨木市ではポイントがたまるイベントが沢山ある。といった情報が出ていたりします。そのうちに、なんで枚方は連携しないのといった流れになりそうな気もいたします。そうなると、18歳まで医療費助成とおなじように、市の独自路線と言っていても、アスマイルとの連携の必要に迫られる可能性はあります。そのあたりも、一度ご検討いただければと思いますが、ひらかたポイントについて、さらに魅力ある事業となるように、今後どのように取り組みを進めていくのかうかがいます。
【答弁】
今後の取り組みとしましては、健康分野に特化した事業などへのポイント付与をさらに拡充するとともに、今年度から新たな取り組みとして実施した、健康経営に取り組んでおられる市内企業へのウォーキングアプリを活用した継続的な健康活動の提案など、健康経営につながる取り組みを引き続き進めてまいります。
こうした取り組みとともに、自治体マイナポイントへの交換や、公益活動に対するポイントによる応援など、ポイント利用のメニューの充実にも取り組んでまいります。
【要望】
最近、ひらかたポイントの協力店の方から、ポイント倍デーなどを打ち出し、お店のPRをすることで集客につながったとのお声も聞いております。ひらかたポイントのアプリ化や健康分野での周知による利用者の増加にともない、ものもとの地域経済の活性化ツールとしての使い勝手が向上してきていると感じます。
健康分野にかぎらず、広い分野での活用が期待できるところとおもいますので、他の事業部も巻き込んで、さまざまな取り組みに積極的に活用をしていただきたいと要望しておきます。